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2006年12月08日

 ■ 店のポリシーは背中で受け継がれる

浅草の居酒屋「志ぶや」は近所で7、8代続くせんべいやが本家。

現在入院中の父親に代わって仕切る渋谷清一郎さんの祖父が魚屋を開業し、昭和33年創業に父と居酒屋を始めた。のれんに鳥魚介とあるだけに鮮度にはこだわっている。
今も2日に1度は築地に通う。

「父親は台風の日も雪の日も自転車で仕入れに行った」と話す渋谷親子の顔は誇らしげだ。
浅草から築地といえばちょっと距離がある。夏場は氷を詰めてくるので100kgを超える荷物になるという。普通の人だと前輪が持ち上がって運転できない。40歳を過ぎても通う姿に、築地で何歳まで続くか賭けをした人がいた。

しかしその賭けは不成立になった。父親の仕入れは50歳はおろか60歳過ぎまで続いたのだ。「そんなおやじを見ているだけに、鮮度へのいいものを仕入れて提供するということにはこだわっています」と清一郎さん。

観音通りの入り口近くという好立地だけに、ランチをはじめてはという声もあったが耳を貸さない。
親子と手伝いの2人を中心にした営業のため、ランチをはじめたら夜の仕込みがおろそかになる。また、ランチとは言え夜の残りを使いたくない」というのがその理由。父親の背中は、いろいろ大切なものを伝えるんだなと感じた取材でした。

もうひとつ備長炭で焼きあげた焼物にも定評がある。「周りをタイルで囲った焼き物台はもうどこでも売っていない」とおかみさん。ちなみに祖父は92歳まで焼物台の前に立っていたという。恐れ入りました。

投稿者 sankeimedix : 2006年12月08日 11:12

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