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2007年10月16日
黒川紀章さんを偲んでというわけではないが、六本木の国立新美術館の『フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展』に出かけた。
フェルメールの作品は、表題の1点だけ。一部屋まるごと使って展示している。もっともフェルメールは寡作で、現存する作品は33点。アムステルダム国立美術館が大改装中のため、ほとんど門外不出の作品の貸し出しが可能になったのだそうだ。
絵を見るのは好きだが、さほど審美眼があるわけではないので、最近は入り口でレンタルの音声ガイドを借りることが多い。この展覧会でも作品にいろいろな解説が施されているのがいい。とくに「牛乳を注ぐ女」には、当初描かれていた洗濯籠や暖炉?が消されていたことが赤外線調査で判明したことや、腕のラインも試行錯誤を繰り返していること、遠近法だけではない構図など、絵をめぐる解説が充実していた。
一方、風俗画はたっぷりあり、17~19世紀のオランダの世相がよく分かる。一見、ただの働く女性の絵に見えるが、解説を聞くと描かれた鳥や猫が性的な意味を持っていて、腕まくりやなまめかしい目つきなどに合点がいく。そんな意味深な絵が多いのもおもしろい。
春に行ったときは2時間待ちであきらめた、3Fにあるフランス三ツ星シェフの海外初出店のレストランも、今なら30分程度で入れた。でも、ガラスで囲まれた国立新美術館だが、近くでみるとガラスの汚れで林を見下ろす眺望が半減。少し離れれば気にならないのだが、せっかくの黒川氏の作品意図をもっと感じたかった。
芸術の秋、ようやく暑さも収まったし、街へ出かけてみませんか。この1年で続々登場した話題のスポットも少し時間が経てばゆったり見られる。有楽町に関心が集まっている時期だけに、そこを外すのが狙い目。都内にある黒川氏の建築を見て回るのも面白そうだ。
投稿者 sankeimedix : 2007年10月16日 11:19
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